効率の良いオフィスレイアウトには動線計画が重要

効率の良いオフィスレイアウトには動線計画が重要

オフィスレイアウトを決めるときは、さまざまなことを考慮する必要があります。その中でも特に大切なのは動線です。動線計画の良し悪しによって、従業員の作業効率は大きく変わります。そこで今回は、その動線計画について詳しく解説します。

動線計画ってどんなもの?

オフィスレイアウトにおける動線計画は、従業員が働きやすい環境を作り出すのに役立ちます。一般的に業務時間中のオフィスは、さまざまな人や物が往来しています。特に従業員数が多いオフィスの場合、常に誰かが移動している状態であることも珍しくありません。いろいろなルートが入り乱れているように見えますが、よく観察すると不規則なものばかりではないと気づくでしょう。移動する人や物ごとに、ルートはパターン化されていることが多いからです。オフィス全体を見渡してもそうですし、従業員一人ひとりの活動スペースを見てもそうです。それらは動線と呼ばれており、オフィスの生産性に大きく関わることが知られています。事業の収益を上げることを重視してオフィスデザインを行うなら、動線について慎重に考えなければなりません。このように従業員が効率よく移動できる動線を分析して、オフィスレイアウトに活かすことを動線計画と呼びます。

シンプルな動線計画が基本

動線計画にありがちなミスとして、凝りすぎてしまうことが挙げられます。いろいろな移動のパターンを考えて、さまざまな動線を想定してしまうケースです。動線の数が多くて複雑なオフィスレイアウトになると、従業員の作業効率が落ちてしまう可能性があります。分岐や行き止まりが多い迷路のような状態になってしまうと、移動するときに悩むことが多くなるでしょう。少し離れた席の上司に押印を頼みに行くだけで、ルートをわざわざ考えてしまうようでは効率が良いとはいえません。そのような往来が不便なオフィスだと、日頃のコミュニケーションにも支障が出てしまう恐れがあります。そういう事態を避けるには、できるだけシンプルな動線計画を心がけた方が良いです。移動の際にわざわざ考えなくて良いように、一目見ただけで最短のルートが分かるようにしましょう。すべての従業員が直感的に移動できることが大切です。

動線にはメインとサブを作る

1つの目的地に向かう動線を2つ想定しておくことも、動線計画では重要です。人通りが多いメインの動線だけでなく、サブの動線も考えておきましょう。動線が1本しかないと、それが遮られたときに辿り着く手段がなくなってしまいます。動線を遮る形で清掃などの作業が生じるかもしれませんし、荷物を一時的に動線上に置くことなどもあるでしょう。そんな場合でもサブの動線があれば迂回できます。また、そのような特別な状況でなくても、サブの動線は役立つことが多いです。特に、コピー機や出入口などの人が集中しやすい場所に向かう動線は、サブも用意しておいた方が良いです。そこに向かう従業員と戻ってくる従業員が、鉢合わせることが多いからです。メインの動線に十分な幅があれば、接触せずにすれ違えます。しかし3人以上が通る場合や、荷物を運んでいる場合は混雑しやすいので、サブの動線が役立つことも多いでしょう。

余分な動線や足りない動線がないかチェック

動線計画が完了したら、問題点がないかチェックしましょう。デスクなどの配置まで終えてしまうと、オフィスレイアウトを変更するのは困難です。チェックの際にポイントになるのは、余分な動線や足りない動線がないことです。ほとんど利用する人がいない動線があると、その上の空間はデッドスペースになってしまいます。そのような動線を削減することで、活用できるオフィスの面積を増やせます。特に余分な動線が複数ある場合は、それらを取り除くことでオフィスレイアウトの選択肢が大きく広がるでしょう。また必要な動線が不足していると、作業効率が下がるどころか、従業員にストレスを与えることになります。従業員の各座席をスタート地点として、動線をもう一度見直すことが大切です。距離のばらつきが大きいなら、本来必要な動線が欠けている可能性があります。移動時間の差が小さくなるように、追加することを考えた方が良いでしょう。

非常時の避難用動線も忘れないこと

オフィスレイアウトを検討するときは、平常時だけでなく非常時のことも気にする必要があります。動線計画では、平常時の動線とは異なる避難用動線についても考えましょう。業務中に災害などが発生した場合に、すみやかに避難できるようにするためです。避難用動線が考えられているオフィスと考えられていないオフィスとでは、避難するスピードに大きな差が生じます。執務エリアやミーティングエリアなど、各エリアから非常口までの避難用動線を明確にしてください。大切なのはオフィスのどこにいても、その避難用動線にスムーズに入れることです。また避難用動線は災害が起こっても、遮断されないことが重要です。そのため崩落してくるようなものが周囲にないことが条件になります。また非常時には、防災グッズを詰めた防災バッグを持ち出せるのが望ましいです。防災バッグの収納場所も考慮しつつ、無理のない避難用動線を検討すると良いでしょう。

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