オフィスデザインの重要性とは?プロに依頼する際のポイント3つ  

オフィスデザインの重要性とは?プロに依頼する際のポイント3つ

 

プロフェッショナルとアマチュアの差はどのあたりにあるのでしょうか。

デザインの世界では専門知識を持っていること、すぐれた提案力があること、そして自分の仕事の価値を正確に知っていることなどに違いがあり、簡単には乗り越えられない壁があります。

現状のオフィスデザインでは効率が悪いこともしばしば

デザイナーが絡んでいないオフィスには統一感がありません。デザイナーとは目的にあわせて関連要素を最適化する職能です。そのようなデザイン的視点がなく、家具や機器またはその配置など、オフィスを構成する要素をひとつの空間に集めてみても、自然に統一感が生まれるわけではありません。もちろん、家具のベンダーなどがレイアウトのデザイン提案を行うこともありますが、それも部分最適であり、オフィス空間全体の最適化は期待できません。

ではデザイナーに任せるとどのような効果があるのでしょうか。まず、空間の統一感が生まれ、心地よい緊張感をもたらします。そして、このような適度の緊張感は業務効率の向上に大きく寄与します。また、デザイナーによる俯瞰的な視点は、空間のヒエラルキーを生成します。関係のレベルに応じたさまざまな対話を誘発する場が生まれ、社員同士のコミュニケーションが活性化します。

デザインの見直しは「動線が整っているか?」を重視

オフィスでの主役は、社員を始めとしたアルバイト・パートなど全てのスタッフなので、その動きを最適化することがデザインの基本となります。この場合、最適化とは、必要な「情報」と「人材」を、必要な場所に迅速に集合させることを意味します。現代のオフィス環境において、「情報」はデスクトップPCやスマートフォン・タブレットなどの携帯情報端末によって、瞬時に入手・共有が可能です。問題は「人」の動きです。人は物理的な存在なので、空間を移動することで集合が可能となります。つまり、生産性の高いオフィスデザインのポイントは、いかに動線を整えるかという問題になります。オフィスには個人作業のための場と共同作業のための場があります。外部とのアクセスも含めて、この両者をつなぐものが動線になります。もし、現状のオフィスに心地よい空間の緊張感もなく、円滑なコミュニケーションが生まれにくいのであれば、動線を中心に既存のデザインを見直す好機と考えてすぐに対策を取るべきでしょう。

専門知識に長けたプロか?

仕事の習熟には経験の積み重ねが必要ですが、それにより幅広い分野の知識が統合していきます。特にオフィスなどを扱う建築デザインの分野ではその統合的知識が重要です。例えば、先端科学の分野では專門分化が激しく、研究領域が異なる場合には話が通じない場合があります。これとは異なり、建築分野の「専門知識」とは、ある特定の領域については非常に深い知識を持ちながらも、全ての関連領域について他の専門家と十分に話せる程度の知識を持っていることを意味します。

かつて建築デザインは総合芸術とみなされていた時代がありました。建築、彫刻、絵画の総合したものを「建築」と呼んでいたのです。現代的な意味での「建築」は工学技術の一分野とされていますが、魅力的な空間を作るには同じように関連分野の知識が重要となります。オフィスデザインに関して言えば、間仕切り壁や建具、キャビネットや机・イスなどの「モノ」のデザインもさることながら、重役クラスから機器のベンダーに至るまでの組織運営に関わる「ヒト」の動きを理解したプロフェッショナルに依頼することが成功の鍵となります。

提案力に優れているか?

提案力とは、言い換えれば「問題を発見する能力」とその「解決策を提示できる能力」のことです。ここでまず考えるべきポイントは、問題を発見するプロセスです。関係者へのヒアリングやアンケートなどから情報を集めるのが一般的です。さらに、デザイナーだけではなく、従業員を巻き込んだワークショップなどを開催し、問題の在り処をコラボレーションにより浮き彫りにする方法もあります。次に、そのような結果を反映した解決策を提案します。一般的には斬新なアイデアや新技術や新製品の採用などの新規性が求められがちですが、この点は十分に考慮すべきでしょう。例えば、ベンダーにデザインを依頼すると新製品の導入を前提として話が進められがちです。しかし、俯瞰的・長期的な観点からオフィスのあり方を考えたときに、もしそれがベストであれば「現状維持」を提案できることもプロフェッショナルの要件のひとつです。

価格は適正か?

企業経営においてコスト削減は至上命題のひとつです。残念ながらデザインという領域はそのようなコスト削減の対象と捉える見方も多いようです。というのは、投資に見合った効果が見えにくいためです。オフィスデザインに関して言えば、優れたデザインによる執務空間が従業員のモチベーションを活性化させ、生産性向上につながるという重要性には同意できても、実際にその効果を数字として示すのは困難です。モチベーションは定性的なものであり、それを数字という定量的なものに変換するのは簡単ではないからです。

例えば、ある商品の原材料価格が100で、販売価格が200であり、諸費用が50のとき、利益が50だったとします。デザインの効果は、このような定量的表現には馴染みません。つまり、デザインにおける一般的な適正価格は存在しないのです。あるのは、デザイナーとクライアント間の合意だけです。双方が納得する価格が「適正価格」ということになります。ですから、クライアントを十分納得させるだけの対価に応じたストーリー提示能力が価格の評価基準となります。

関連の記事



会社見学    エンゲージメント