飲食店のターゲット層は定める必要がある?定め方は?

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飲食店の経営をするときにしばしば話題になるのが、「ターゲット層」です。これは、性別や年代、生活背景などの属性をともなったお店の顧客のイメージを指していると言えます。例えば、銀座のオシャレな喫茶店であれば、「中高年の比較的裕福な女性」がターゲット層になるでしょう。

ところで、なぜ、このようなターゲット層を設定するのでしょうか。ここでは、ターゲット設定の必要性について考えてみましょう。

ターゲット層が決まらないとメニューも決まらない!

飲食店のオープン直前にメニューが決まっていないようでは、仕入れルートが確保できませんし、メニューブックを作ることもできません。そのため、多くの方が「メニュー作りは早めにしておいた方がいい」と考えていることでしょう。

ところが、実際には、「一番出したい看板メニュー」はすぐ決められても、その周囲を固めるメニューの考案に時間がかかってしまうことも少なくありません。

そういうときに役に立つのが、ターゲット層の設定です。例えば、30代女性に人気のメニューAと、50代男性に人気のメニューBのうち、どちらを出せばいいのか、というときに、お店のターゲット層が明確になっていれば、悩む必要もないのです。

ターゲットはコンセプトが決まれば自然と決まる

どうやってターゲット層を決めればいいかわからない、という方は、一度お店のコンセプトについて考え直してみてください。コンセプトとターゲットは密接に関わっています。コンセプトがしっかりしていれば、自然とターゲットも決まってくるものなのです。

例えば、「自然派食品を利用した、オシャレでシンプルな雰囲気のカフェを開く」という場合、メインターゲットは、健康を意識している30代、40代以上の層になるでしょう。こういったお店では、比較的量も控えめで単価が上がりがちですから、一般的には、ある程度余裕のある女性がターゲットになります。

しかし、敢えてメタボリックを気にする男性をターゲットに低カロリーで食べ応えのあるメニューを出したい! ということもあるでしょう。そうしたコンセプトを持っている場合は、ターゲット層とともに、メニュー展開も当然変わってくるのです。

出店地域、メニュー価格、内装、サービスすべてにターゲットが関わる

顧客のニーズがなければ、お店の成功はあり得ません。

男子大学生をターゲットにしたお店と、30代の女性会社員をターゲットにしたお店、そして、50代の役員男性をターゲットにしたお店では、当然、求められるものが変わってきます。

出店すべき地域、メインのメニュー価格帯、料理の量、内容、お店の雰囲気、必要なサービス、すべてが異なってきますので、ターゲットは必ず定めておきましょう。

安易なターゲット設定に注意!

昨今では、「若い男性は大盛りで安ければいい」「若い女性はオシャレで小食」などといった典型的なイメージに収まらない、多様なニーズを持った人々も増えてきています。若い女性の間でラーメンや焼肉などが話題になったり、行列のできるパンケーキ店にひとりで並ぶ男性がいたりすることも、珍しくなくなりました。

また、ターゲットを定めることはお店の方向性を決めるのに大いに役立ちますが、それ以外のお客様をいたずらに軽視するのも望ましくありません。「男性がメインターゲットだから、水回りの清潔さはそれほど重要にならない」などと安易に考えてしまうと、女性層の支持を逃してしまうことにもなりかねませんし、女性向けイベントばかりやっていると、男性の気持ちが離れてしまう恐れもあります。どのようなお客様が訪れても、一定の居心地よさが感じられるよう工夫することも大切でしょう。

まとめ

お店のターゲット層は、コンセプトを考えれば自然と見えてくるものです。ターゲット層は顧客のメインとなる層のことですから、この層のニーズをしっかりととらえましょう。それに応えるお店作りをしていくことが、お店の成功につながっていくことでしょう。