毎日、ポストの中にはたくさんのチラシが投函されます。また、通りを歩いていてチラシを渡されることも少なくありません。このようなチラシで飲食店の集客をするためには、一体どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
チラシの持つ意義
インターネットが普及したことで、広告媒体は大きな変化を遂げました。しかし、SNSやWEB上の広告には、あくまでも、「それを見た人にしか告知ができない」という問題点があります。 一方、チラシであれば、少なくとも渡された瞬間に一度は目にすることが多いでしょう。細かいところまで見てもらえるかどうかはさておいて、「新しく店ができる」といったことについてはチラシを配布することで多くの方に知らせることができると言えるでしょう。
反面、チラシには、配る際にターゲット層を絞りにくいという難点があります。しかし、特定のニーズを持った方などではなく、広く該当の地域に居住する方々に存在を周知させたい飲食店にとっては、投函チラシや配布チラシは大きな効果を発揮し得ります。
顧客のメリットになるチラシを作る
チラシを渡したり、ポストに投函したりした際に、それをじっくり読んで大切に保存しておくという方はそれほど多くありません。大多数の方は、ほとんど見ることなく、すぐに捨ててしまうでしょう。
そこで、チラシに「割引券」をつける、電話注文用のメニュー一覧を載せておくなど、「チラシを保管することで得られるメリット」を作りましょう。このような付加価値をつけることで、チラシが捨てられてしまうことを防ぎ、「割引券があるから行ってみようか」と、来店のきっかけにつなげることもできます。
こで注意したいのが、オープン予定日までに日にちが開きすぎていると、その間にチラシをなくされたり、捨てられたりしてしまう可能性が高くなるということです。
チラシは、飲食店のオープン直前や直後に配ることで、顧客の興味が離れてしまうことを防いで、効果的にお店に足を運ばせることができるのです。
配置を工夫する
ずらずらと文字で説明文を書き、横に写真が添えてあるだけのチラシと、特に訴えたい部分のフォントサイズを大きくしたり、背景の色を変えたりして見やすく配置されたチラシでは、見る側に与える効果が大きく異なります。受け取った人が、ひと目で重要なポイントを認識できるようなデザインを目指すようにしましょう。
飲食店の場合は、「飲食店のジャンル」、「オープン日」、「場所」がわかりやすい必要があります。写真やイラストも活用して、見る方の興味をそそるチラシを作りましょう。
また、読む人の視線の移動の向きにも注意が必要です。普通、横書きの場合は左から右、上から下に視線が移動するため、その順で見たときにわかりやすく情報がキャッチできるような配置を考えてみてください。
具体的なチラシの作り方は?
チラシの作り方は、主に次の4点です。
- 手書きで作る
手軽ですが、素人っぽい仕上がりになります。丁寧さや親しみやすさを重視する場合は良いでしょう。 - パソコンで作る
WordやExcelでも作ることができます。テンプレートなどを利用すると初心者でも本格的なチラシができるほか、パソコン上でのチラシ作成用ソフトもあるので活用してみましょう - スマホアプリで作る
チラシ作成用のアプリなどを利用すると、スマホで撮影した画像などを簡単に使えて便利です。 - 業者に依頼する
デザイン性に優れたしっかりしたチラシが作れますが、コストがかかるという難点があります。
まとめ
飲食店の顧客を確保するためには、まずお店を知ってもらわなければいけません。多くの近隣住民に告知をするという意味で、飲食店にとってチラシは効果的な宣伝媒体です。パソコンやスマホを使って気軽に作ることもできますから、オープンのタイミングでチラシを作成・配布してみましょう。