外装工事前には賃貸借契約の内容を確認しよう

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新しく物件を借りてお店をオープンするためには、内外装工事を行うことになります。特殊なケースを除けば、物件の外観と内観を整えて自分の店仕様に作り変えることは、開店のために必要不可欠な準備でしょう。このような工事のうち、特に外装工事について必要な注意点をご存じでしょうか。

 

外装工事は勝手に行えない

外装工事は、建物の壁に穴を開けるなど大がかりなものであることも多く、また、外壁の色などを変えると建物全体の雰囲気が変わってしまうこともあります。このような工事は、勝手に行うと、貸主との間でトラブルになる可能性があるものです。
貸主と借り主のトラブルは、賃料や敷金、工事費などの金銭が関係することも多いため、こじれてしまうと非常にやっかいです。開業前後の忙しい時期に、注意すれば防げるはずのトラブルを起こすことがないようにしましょう。

多くの物件では、賃貸借契約書に工事を行いたい場合の手続き方法が記されています。口頭で貸主や管理会社に工事の許可を得ていても、後から「言った、言わない」というトラブルになる可能性もあるため、契約書上で手続き方法を確認し、必要な手順を踏むようにしましょう。

外装工事を行う場合、まず工事自体の許可を取り、設計図などを確認してもらって了承を得てから工事を始める、というのがよくあるパターンです。
貸主や管理会社が施行をしぶった場合など、工事がずれこんでしまう可能性もあるため、工事計画は期間に余裕をもって早めに進めることをおすすめします。

 

袖看板の施工は誰が行うのか

複数のテナントが入居するビルなどの外装によく見られるのが、「袖看板」です。袖看板は、通りを行き来する人に、その建物にどのようなお店が入っているのかアピールでき、該当店舗を探している人にとっては店の目印になる大事なものです。
しかし新たに設置するとなると、建物の壁に穴を開ける工事が必要になる場合があります。こうした工事を借り主の希望によって行う場合、多くは、「貸主が許可した上で、借り主負担で設置する」ことになるでしょう。
一方、もともと袖看板が用意されているビルで、そこに新しい店舗のパネルだけを設置するという場合は、パネルの制作料だけを借り主が負担すればよく、後から袖看板の腐食や電気が切れたといったトラブルが起こったときも、貸主負担でメンテナンスを行うことになります。
なお、袖看板の賃料は、店舗の賃料に含まれる場合も含まれない場合もあります。「袖看板の賃料が店舗賃料に含まれない」、「利用が必須である」という物件もあるため、思わぬ費用加算とならないよう事前に確認しておきましょう。

 

現状回復時についても確認しておこう

店舗物件を賃貸で借りている場合、将来、もっと広い店舗に移転したり、残念ながら店を畳むことになったりする可能性もあるでしょう。
賃貸借契約を結ぶときから退去のことは考えたくないものですが、特に店舗物件の外装工事を行う場合は、いつか来るかもしれない退去時のことについても考えておかなければいけません。なぜなら、賃貸物件は、借りたときの状態に戻して退去するという契約になっている場合がほとんどだからです。
外装工事について許可を得るときは、工事そのものの許可だけでなく、退去時にどこまで原状回復を行うべきかについても確認しておきましょう。

 

まとめ

建物の外装工事は、大がかりになることも多く、金額も高くなる可能性があります。借り主との間で認識に齟齬が発生しないよう、綿密な打ち合わせを行った上で工事を開始しましょう。退去時に原状回復が必要な場合は、工事を行う業者にその費用をあらかじめ聞いておくと、長期の資金計画も立てやすくなります。