店舗には”誘導灯”と”消火器”を設置する必要がある?

店舗には

店舗を新しくオープンするときに、内装について考える方は多いと思います。しかし、そうして考えた内装の中に、「誘導灯や消化器が設置されている」という方はあまりいないでしょう。しかし実際には多くの店舗にこれらの設備が設置されています。
店舗に誘導灯や消化器を設置する必要があるのはどのような場合か、ご説明します。

 

火事はときに大きな被害につながることも

2016年12月に、糸魚川で大規模な火災が起こりました。147棟が焼けたこの大規模火災は、たった1件のラーメン店の失火から始まっています。また、防災設備が整っているはずのアスクルの倉庫で、鎮火までに長い時間を要する火災が発生したことをご記憶の方も多いでしょう。
火災の始まりの多くは、ちょっとした気の緩みや事故であるものですが、火事は、自分の店舗だけでなくほかの店舗や周囲の民家などにも大きく燃え広がるリスクをはらんでいます。季節や天候によっては、甚大な被害につながってしまうこともあるのが、火災の恐ろしいところです。そこで、人がたくさん集まる建物については、被害の拡大を防ぐための設備を整えることを定めた法律があるのです。

 

誘導灯の役割と設置基準

誘導灯は、いざというときのための非常口をわかりやすく表示したり、逃げ道を示すために利用するものです。店舗や映画館などで、緑色の、人が逃げようとしているサインを見たことがあるでしょう。それが「誘導灯」です。
誘導灯は、原則としてどのような店舗であっても設置したほうが良いとされています。ただし、非常口が見通せて、距離が一定以下であれば設置しなくて良いという決まりもあります。誘導灯が必要か否か確認したい場合は、建物の図面を持って消防署に相談に行きましょう。

 

消火器の役割と設置基準

消化器は、いざという時、初期消火に役立つ大切なものです。もしもボヤが出てしまっても、消化器がそばにあれば火を消し止めることができるでしょう。

消化器を設置しなければいけないと定められているのは、延べ面積が150平方メートルを超える店舗です。ただし、キャバレーや劇場、カラオケボックス、病院など、面積にかかわらず設置が義務づけられている施設もあります。さらには、設置本数についても規定があります。「ともかく1本置いておきさえすれば問題ない」ということではありません。設置義務の有無がわからない場合、また設置義務がある場合の内容などは、消防署に相談しましょう。
また、設置義務がない場合でも、消化器を備えていて悪いことはありません。いざというときに被害を最小限にとどめ、店舗や来店者を守るために、設置を検討しても良いでしょう。

 

まずはオーナーに確認を

店舗が複数入居しているビルの場合、オーナーがまとめて防火に関する手続きを行っていたり、消防管理専門の外部業者を雇っている可能性があります。
また、誘導灯の設置義務の有無は、建物自体を作り替えたり法律が変わったりしない限り、建物が建ったときから変わりません。そのため、原則としてもともと設置されているはずで、入居者が新たに設置する必要は、多くの場合ありません。

自分で判断して勝手に手続きを進めるのではなく、まずはオーナーや管理会社に、現行の防火管理体制がどうなっているのかについて確認しましょう。その上で、自分が行う必要のあることと、オーナー側で対応してもらえること、既に済んでいることを把握することが大切です。

 

まとめ

誘導灯や消化器は、火災による被害を最小限に抑えるために大切な消防設備です。町でしばしば見かけるものですが、自分の店舗に設置が必要でないかどうかは、入居前に確認しましょう。また、義務がなかったとしても、お店の安全のために日頃から防火意識を高め、いざというときに備えるようにしてください。