飲食店開業時の物件選びのポイント

飲食店開業時の物件選びのポイントイメージ画像

飲食店をオープンする場所は、その後の経営を左右する大きなポイントです。立地はもちろん、建物の状況や使える設備など、物件そのものについても十分に考慮するようにしましょう。
飲食店の物件選びをするときに気をつけておきたいポイントをまとめました。

 

物件周辺のリサーチ

飲食店をオープンするエリアを決めるときに、必ず考慮する必要があるのが、「ターゲット層がそのエリアにどのくらいいるか」です。

例えば、人通りの多い駅前の好立地に魅力的な高級料亭を開いたとしても、そこが学生街では、なかなか人は集まらないでしょう。学生街には、学校帰りに気軽に入れるお洒落なカフェやスイーツ店、比較的安価でボリュームのある料理を出す店などが適しています。反対に、主婦が集まる街であれば、量よりも見た目や店の雰囲気、味を重視した洋食店やヘルシーな料理を提供するお店などが良いでしょう。 エリアはターゲットとなる人の年齢、性別、食事にかける想定コストなどを考えた上で決定する必要があります。

エリアが絞り込まれたら、次に「そこに集まる人々の交通手段」について考えます。大通り沿いで車移動がメインであれば、当然駐車場を確保する必要があるでしょう。また、住宅街の店舗で電車でのアクセスが悪い場合なども、車での来客者に対するフォローが必要です。

さらに、周辺の競合店が出しているメニューや駐車場事情、店内の様子、客層などについてもリサーチしておかなければいけません。あまりにも競合店が多い場合、客の取り合いになる可能性もあります。かと言って競合店がない場合でも、ターゲット層がそもそも訪れないエリアである可能性もあるので注意しましょう。

 

チェックすべきポイント

エリアを決定したら、いよいよ個別の物件を見ていくことになります。このときにチェックすべきポイントは、「物件の内部」、「物件の外部」、「契約について」の3点です。

まず、物件自体の面積や形が、希望するお店に合致しているかどうかですが、これは、多くの方が意識するポイントでしょう。
次に物件の外部ですが、これは看板を設置できる場所や、お店がどの程度人目につくかを確認します。「そこに店がある」ということを多くの人に知ってもらうためには、看板を目につく場所に掲げられるかどうかが重要です。歩いている人が自然に目に入る位置に看板が出せるか、ターゲット層が通りかかる可能性の高い道に面しているかどうかなどをチェックします。

最後に契約条件です。家賃や敷金、礼金などはもちろん、原状回復の必要の有無や退去時の敷金返金、内外装工事を行う場合の手続き方法などもしっかり確認しておきましょう。

 

居抜き物件の特徴

「居抜き物件」というのは、前のテナントが残した内装や設備を次のテナントがそのまま利用できる物件のことです。
新規オープンする店舗の場合、通常であればいちからそろえる必要のあるキッチン周りの設備やテーブル、椅子などを引き継いで利用できます。
ただし、前のテナントと同様の設備を使う飲食店でなければ意味がなく、ラーメン屋の居抜き物件を利用して焼き肉屋をオープンするといったことは現実的ではありません。また、自分の思い通りにお店を作り上げたいという方にも不向きです。
「内装工事の時間とコストを省いてお店をオープンしたい」と考えている方にメリットのある物件だと言えるでしょう。

 

スケルトン物件の特徴

スケルトン物件は、居抜き物件とは反対に内装がまったく残されていない状態の物件です。こだわりを持って自分のお店をデザインしたいと考えている方や、コンセプトカフェなどの特殊なお店を作りたい方などに適していると言えます。
ただし、スケルトン物件を利用する場合は、開業までに時間とコストが必要です。準備中に資金切れになることがないよう、十分な準備資金を用意しておきましょう。

 

まとめ

飲食店の物件選びをするときは、物件そのものだけでなく、エリアや周辺の環境、通りかかった方の印象など、総合的な観点から見極める必要があります。一度契約した物件は簡単に移転できませんから、慎重に探すようにしましょう。