お客様の声|都市型軽費老人ホーム「ケアハウスこまち墨田館」 様

UT-SHOP ケアハウスの施工実績

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視覚的なアプローチで、ブランドメッセージを発信していきたい。

 

社会福祉法人千歳会

理事長 左 敬真様

 

「いつか私もお世話になりたい」と思ってもらえるような施設に

 社会福祉法人千歳会では、これまで千葉県内でケアハウスと特別養護老人ホームを運営してきました。そして今回、都内では初となる施設として、都市型軽費老人ホーム「ケアハウス こまち墨田館」を2017年2月1日にオープンしました。入居されるのは生活保護を受けている方がメインとなり、そうした方たちに対するセーフティネットとしての受け皿という位置づけになります。

 施設の建設費用は、墨田区から補助を受けているわけですが、区民の税金でできあがった箱(建物)が無機質なただの白い箱だったとしたら、近隣の方はどう感じるでしょう? いかにも怪しげな空気を漂わせてしまったら、周りの方たちは福祉に対してけっしていいイメージを持たないと思うのです。そうではなくて、「いつか私も年をとったら、こんなところでお世話になりたい」と思っていただけるような施設を作らないといけないんじゃないか、ということを第一に考えました。

介護と建設、それぞれの未来像を語り合い、共感

 今回の施工をユニオンテックさんにお願いしたのは、大川社長との出会いがきっかけとなりました。僕は日本介護協会の理事長も務めているのですが、そこでは、「介護甲子園」というイベントを行っています。これは、全国からエントリーされた介護事業所のなかから日本一の事業所を決定し、最高に輝ける場を提供することで、介護業界で働いている人が夢や誇りを持てるようにするためのイベントです。一方、ユニオンテックの大川社長も、「建設職人甲子園」の理事をされていて、甲子園の交流会でお会いしました。

 そして、いろいろお話をするなかで、専門職を担う人材の育成や、彼らに対してどういう未来を作っていくべきか、といった部分で非常に共感できるものがありました。今回、新しい施設を作るということをお話したところ、大川社長から、「未来を見据えた介護施設というものにぜひ取り組みたい」とおっしゃっていただき、コラボレーションすることとなりました。


目指したのは、人が集まりたくなるような場所

 僕がユニオンテックさんにお願いしたのは、実にシンプルで、人が集まりたくなるような場所にしたい、ということです。建物というのは、大事な看板であり、ブランドになると思うんです。将来的には、“こまちブランド”が独り歩きをして、そのロゴだけで、「ここなら安心した暮らしを提供してくれる」と地域の方々に思っていただくことが理想です。そのためには具体的にどうするべきかを考えたとき、まずは見た目が重要だと思いました。人間というのは、理屈ではなく感じて動く生き物ですから、アイキャッチというのはすごく大事だと思うんです。

まず、外から見たときの印象の決め手となるファサードについては、どうしたらさわやかな空気感を感じてもらえるか、というところにポイントをおきました。1階の窓に面した部屋は食堂なのですが、丸見えにはしたくないけれど、カーテンを閉めてしまうと閉鎖的な印象を与えてしまいます。そこで、窓の外には黒竹を植えました。そうすることで、目隠しの役目を果たしつつも、部屋の中にはしっかりと自然光を採りこめるようにしました。

 そして、食堂に入れる家具類についても、完全にユーザー目線で選んでほしいとお願いしました。すると、テーブルは四角だけでなく丸いテーブルを織り交ぜて配置するほか、窓際にはベンチシートも作ってくださいました。これはまさに、僕たちからは出てこない発想ですね。たぶん僕たちがやると、長テーブルをただ単調に並べるだけになってしまい、いかにも“食堂”という感じになってしまっていたと思います。デザイナーさんにお聞きしたところ、お年寄りの方たちが楽しく食事をしたり、くつろいだりできるように、住宅的なエッセンスに加え、カフェ的なエッセンスもプラスしてくださったそうです。窓際のベンチシートは、この部屋のなかでももっとも陽当たりのいい場所なので、自然と人が集まりやすくなるのではないかと思います。


共有スペースは温かみが感じられる空間を演出

 また、この部屋には手すりがないのも大きな特徴です。手すりがあったほうが確かに安心かもしれませんが、手すりをつけるとどうしても福祉施設の色が濃くなってしまいます。また、手すりをつけるということは、一歩間違えると、自立支援という名のもとのズボラな仕事にもつながりかねません。そうではなくて、困ったときには声をかけてもらって、スタッフが寄り添ってあげればいい、というのが僕の考えです。なので、あえて手すりは排除することにしました。

 そして、2階より上が居住フロアになるのですが、2階と3階の一角には談話コーナーを設けました。窓際の陽当たりの良い場所にあるオープンなスペースで、入居されている方のご家族がいらしたときなどに使っていただくための場所です。家具もカフェなどにありそうなものをチョイスしたり、観葉植物を置いたりすることで、リラックスできる雰囲気を演出しています。こんなふうに、ちょっとしたところで温かみを感じられるだけでも、ご家族にも安心していただけると思いますし、「また来るね」っていう気持ちにもなっていただけるのではないかと思っています。

ブランド統一を図り、メッセージをより明確に発信していきたい

 また、屋上からはスカイツリーが目の前に見えますし、夏は隅田川の花火も見られますので、いずれ地域の方々を集めて納涼大会などもできたらと思っています。そんなふうに、地域の方が気軽に遊びに来られるような環境を作っていきたいですね。

社会福祉法人にとって、地域との交流関係をどう築いていくのか、ということも大事な役割の一つだと思うんです。つまり、ただ食事の世話をして、おむつを交換して、という単なる世話人という立場にとどまるのか、施設に入居されているお年寄りの可能性をいかに広げていくのかは、介護職のセンスにかかってくると思うのです。

 このこまち墨田館を作るにあたっても、福祉を通じて人が集まれたらいいな、という想いが根底にあります。将来的には、地域の方々も全員高齢化していきます。従来は、そうした人々が集まる場所としては公民館が使われていましたが、今、その役割が介護施設にシフトしつつあります。そう考えると、地域住民の方々の高齢化に伴い、福祉と建設のコラボレーションというのは今後ますます必要になってくることでしょう。

今後は、千歳会としてのメッセージをより明確に発信するためにも、このこまち墨田館をベースに、さらなるブランド統一を図っていきたいと思っています。そうすることで、入居される方やそのご家族に信頼感を持っていただき、一方、介護職を目指す子たちからは、「私もここで働きたい」と思ってもらえるような施設を目指していきたいと思います。そうした目標を実現するためにも、ぜひまたユニオンテックさんの力をお借りできればと思っています。



ケアハウス こまち墨田館

http://www.geocities.jp/chitosekomachi/sumidakan

〒131-0045

東京都墨田区押上3-61-4
tel. 03-6657-5690

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