お客様の声|ヒットユニオン株式会社 様

UT-SHOP アパレルショップの施工実績

お客様の声|ヒットユニオン株式会社 様イメージ画像

ブランドのルーツを形にした空間。独特のヴィンテージ感も気に入ってます。


jackman ヒットユニオン株式会社
チーフマネージャー 田後 健一 様

会社のDNAを伝える場所を作る

今回のショールーム作りは、創業65年を過ぎた社の歴史を振り返ると同時に 「ジャックマン」というブランドの原点にあるものを再現しようという思いが発端でした。
弊社の創業は1949年。当初から福井県の越前市に縫製工場を構えていまして、現在もほとんどの商品をそこで作っています。今回、原点回帰という意味を込めて、創業当時の福井工場をイメージしたショールームを作ろうという構想が持ち上がったんです。さらにいろいろ話し合い、恵比寿にある事務所の1階を改装して、ショールーム兼、打ち合わせもできるスペースにしようということになりました。
施工業者さんを決めるまでには、少し時間をかけています。普段からお付き合いのある施工業者さんもいらしたのですが、今回は新鮮さを期待して、あえてアパレルに特化していない業者さんをWebで探し、5社ほどお見積もりをいただいたんです。その中からデザイン性、スピード感、熱意などを考慮して、ユニオンテックさんにお願いすることにしました。いちばん重要視したのはデザインですね。こちらの考えているコンセプトやイメージは、すべての業者さん に同じようにお伝えしたんですが、それぞれかなり違うデザインがあがってきたんですよ。それを拝見して、私たちの思いが最もよく伝わっていると感じたのが、ユニオンテックさんのデザインでした。他社さんと違って打ち合わせにデザイナーさんが最初から同席されていたので 、イメージが伝わりやすかったのかもしれませんね。あとは個人的な好みですが、都心ではなくわざわざ郊外に本社を置かれているユニオンテックさんのユニークさも、惹かれた理由の一つです。

こだわりは「工場」と「ベースボール」

私たちが考えていた改装のコンセプトは、大きく二つありました。 まず一つは、前述したように70年前の福井工場の再現。そのために福井工場で使っていた古い備品をいくつか持ってきて、加工・設置してもらいました。大きな金属の作業台を中央に置いて打ち合わせ用テーブルにしたり、ミシンの パーツなどを壁にディスプレイしたりしています。
そしてもう一つ私たちがこだわったのは、アメリカン・ベースボールのモチーフを取り入れることでした。実はベースボールは、我が社のルーツ。創業者が日本で初めてベースボール・ストッキングを作った人物なんです。 太平洋戦争が終わって日本で野球が盛んになり始めた頃、それまで日本になかったアメリカ式のストッキングを、創業者が独自に開発して特許を取ったんです。
戦後のお金のない時代だったので、甲子園の高校野球児たちには、自社のストッキングを無償で提供していたとか。いわばベースボールは私たちのモノづくりの原点なんです。今回のショールームづくりには、このことを忘れずに継承していこうという思いを込めました。
パッと見にはわからないと思いますが、実はこの部屋にはいろいろなところにベースボールのモチーフがあるんですよ。たとえばエントランスの床が 土を盛り上げたように少し高くなっていますが、あれはピッチャーマウンドをイメージしたもの。また入り口のドアノブには、古いバットを使用しています。中でもいちばん凝っているのは、壁に飾ってある茶色の無地の額縁です。 あれは福井県にある野球場からわけてもらった土を、額縁の中に入れているんですよ。グラウンドの土の香りを漂わせたいと思ったんですが、あまり香りませんでしたね…(笑)。とにかくユニオンテックさんとよく相談して、ベースボールのテイストを、よく見たらわかる程度にさりげなくデザインに取り入れていただきました。
いちばん気に入っている場所ですか?板を外してわざと配管を見えるようにした天井とか、ざらりと無造作な感じで塗った床とか、いろいろあって迷います が、すごいなと思ったのは外観部分ですね。かなり作りこんだ空間なので 、下手すると悪目立ちしてビル内で浮いてしまいかねなかったと思うんですが、外のひさし部分が少し部屋に入るようなデザインのおかげで、ビルと部屋に自然なつながりが生まれているんです。このあたりはおまかせだったので、さすがプロの手腕だと思いました。

徹底した顧客主義に感激

このように私たちの希望はちょっと特殊だったので、こちらから持ち込んで加工してもらった備品が結構ありましたし、それに合う新品の家具をわざわざ探してもらったりもしましたので、ユニオンテックさんにはかなりのご負担をかけたと思います。しかも作り込み過ぎない自然に古びた感じにしたかったもので、「床や天井の元の素材を生かしてほしい」とか、「塗り残しはそのままにしてほしい」などといろいろ細かいリクエストもしましたからね。そんな私たちのこだわりに最後まで根気よく付き合っていただき、本当に感謝しています。
今回、ユニオンテックさんにお願いして驚いたのは、とにかく徹底して私たちの立場に立ってものを考えてくださるところ。私たちのブランドや会社の歴史をいろいろ調べて、目に見えない社のDNAまで理解したうえで、仕事をしてくださったことに感謝しました。またデザイン面だけでなく、実務作業が早くて対応が柔軟なのもよかったです。たとえば工事の時のことですが、上のオフィスで仕事をしている社員もいるからということで、大きな音の出る作業は 早朝やお昼の時間にやっていただいたりしたんです。本当にこちらのリクエストにはいつも真摯にこたえてくださいました。それでいて「ここは構造上できない」とか、「もっとこうした方が便利」などという意見はプロとしてきっちり言う。ですから、バックヤードなどはとても機能的で使いやすくできているんですよ。デザイン性は大切にしながら、機能面もしっかり考えてくださるので安心しておまかせできました。

「人と同じことをやらない」という理念を形に

この部屋を作ったことは、社のアイデンティティが確立されて、ブランドイメージを外に向かって明確に伝えることができるようになったと言う点で、すごく大きな意義があったと思います。来訪されたお客様がバットやテーブルなどにふと目を留めてくださると、必ず話がブランドヒストリーまで広がるんですよ。やはりモノを売る人間にとって、社のモノ作りにおける背景を伝えることは大切だと実感しました。他社の方から見たら不思議に思われるくらい独特なこだわりもいっぱいあるんですけど、「人と同じことはやらない」という社の理念そのものを、形にできたんではないでしょうか。若い社員たちも、お客様をここでお迎えして 社の歴史やこだわりについて話しているうちに、より会社に誇りを持つようになったと思います。ここは過去のアーカイブを飾った単なる博物館的スペースではなく、ビジネスをさらに広げて新たな歴史を作っていくための活気ある場にしたいですね。そうして使い込んで、また自然なヴィンテージ感が出てくるのも楽しみにしています。


jackman

http://www.jackman-tm.jp
〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿南2-20-7
tel.03-5773-5916